『坊ちゃん』part1 (約950字)

坊ちゃん(青空文庫) 夏目漱石

作者:夏目漱石
出版:青空文庫

『坊っちゃん』を読み終えて、明治初期という文明開化の世の空気を感じました。それは、1973年生まれのこの読書感想文の筆者は直接には知りませんが、筆者の両親や、祖父母の時代までは流れていた、いわば、伝え聞いた時代の空気だと思いました。

 「おれ」が、山嵐から紹介された宿を追い出されて、さて、これからどうする、という場面がありました。四国に到着した時も、「おれ」は宿の手配など何もせずに、切符だけ買ってやってきたのですが、それが当時の旅、当時の赴任というものかもしれないと思いました。四国というのは箱根の山の向こうかこちらかと尋ね、おみやげに越後の笹あめが食べたいという清にとっては、四国は外国に等しく、さらに、その外国に関する情報をまったく持っていないのだと思いました。でも、それは、清に限ったことではなく、「おれ」も、これから赴任する場所に関する情報をまったく持っていない、そのうえ、事前に情報を収集するという発想すら持っていないことが伝わってきました。今であれば、行き当たりばったりの人は旅館でも受け付けてもらえず、なかには、宿くらいなんで事前に予約しておかなかったんだ! と怒り始める人もいるかもしれませんが、『坊っちゃん』に登場する人たちで、事前の準備が甘いなどと言う人は1人もいません。そして、「おれ」は、土地の人間であるうらなり君を頼り、うらなり君は、そういえば、いい下宿人がいたら紹介してほしいと言っていた老夫婦の家まで「おれ」といっしょに行ってくれました。また、新聞などはあったとはいえ、一般の人の生活にとってはそれほど大切なものではなく、宿はその日、その日に、飛び込みで探すものであり、情報は口から口へ伝わり、それゆえ、紹介や人のつながりで世の中が動き、また、一宿一飯の恩や、見ず知らずの人に民家が一泊の屋根を提供したり、というようなことが、社会のインフラとして存在していたのかもしれないと思いました。

 また、『坊っちゃん』の感想文には、なくてはならない清。今回も、清は、やはり、何があっても、「おれ」の味方なんだなと思いました。おばあちゃんというものはそういうものかもしれません。「だから清の墓は小日向の養源寺にある」というラストの一文は、何度読んでも、心に響きます。

引用元:[坊っちゃん/夏目漱石のあらすじと読書感想文]
本の詳細:[坊っちゃん
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