『すごいね!みんなの通学路』part1 (533字)

すごいね!みんなの通学路 第64回:青少年読書感想文全国コンクール課題図書

著者:ローズマリー・マカーニー・文 西田佳子・訳
出版社:西村書店

 

世界の子供達がどんな方法で通学しているか、一言のコメントと共に大判の写真が載っている写真絵本です。
一部はネットやNHK・海外のドキュメンタリー作品でも紹介されていますが、アジア・アフリカ・南米の子供達は本当に『すごい』通学路を使って学校に通っています。
船や牛車に乗って通う子。ラバの背や水牛に乗って通う子。 大人でも怯むようなハシゴや、手作り感満載のロープウェイ(手動です)に乗って谷を渡る子。壊れた橋を使って通う子。 上下に張ったワイヤーを使って河を渡る子。学校で使う水を頭に載せて通う子。みんな、大人でもためらうような通学路です。
すごく印象的なのは、ほとんどの子供達の笑顔、はにかむ様に笑う子、思い切り口を開けて笑う子、子供達の笑顔は楽しそうで、うれしそうです。
この絵本の意図は解ります。『世界の子供達はこんなにして学校へ通うんだよ。普通に通える君たちは幸せなんだ』
でもその意図を言ってはいけないし、読んだり見たりした子供達に悟られてもいけないんですね。
子供達は敏感です。子供達は大人が思うよりずっと賢いのです。ただ写真を見せコメントを読むだけで良いのです。子供はちゃんと考えます。考えない子でもちゃんと覚えています。この光景が子供達の記憶に残れば良いとおもいます。

引用元:[本が好き!]

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