『注文の多い料理店』part2 (約1000字)

宮沢賢治 注文の多い料理店

作者:宮沢賢治
出版:新潮社

私が「注文の多い料理店」を読んだのは、食べることが好きで料理に興味があったからです。どんな料理が出てくるのだろうと読み進めると、思っていたのとは全然ちがっていました。

主人公の2人の銃をもった紳士は、山奥で獲物を探すもののなかなか見つかりません。「はやく撃ちたい」「楽しいだろうな」などと話していましたが、私は少し悲しくなりました。生き物の命をゲームみたいに奪おうとしているからです。

 連れていた犬2匹が死んでしまった時も、「二千四百円損をした」などと言って、命をお金で考えていることがおかしいと思いました。

レストランを見つけてからの2人の紳士の反応が印象にのこりました。「服を脱いで」「クリームを塗って」などおかしな注文をされていくのですが、お腹が空いていることもあり、全部自分たちに都合のよい解釈をしていたからです。本当は、何か変だと気づいているのに自分に「大丈夫!」と言い聞かせているように思えました。

やがて、自分たちが食べられるとわかった2人は泣いてショックのあまり、顔がクシャクシャになってしまいます。もう食べられてしまうというところで、死んだはずの犬2匹が現れて、猫を倒しました。どうして犬が生き返ったのはよくわかりませんでしたが、ひどいことを言われていたのに助けてくれる犬は、紳士たちよりも人間らしいと思いました。

無事に助かった2人ですが、帰ってもお湯に入っても、くしゃくしゃになった顔が戻らなかったというところが怖かったです。動物や犬にたいして悪いことを言った罰だと思いますが、一生顔がくしゃくしゃになるのは、少し厳しいような気もしました。

この本を読んで特に印象に残ったのは、「思いやり」についてです。紳士は、動物や犬にひどいことを言っていました。一生顔がくしゃくしゃになる罰を受けましたが、言われたほうもずっと心に傷が残るかもしれないです。軽はずみな言葉、何気ない一言だって深く相手を傷つけることがあるので、私も友達や家族への言葉づかいは気をつけようと、決めました。そのためには、思いやる気持ちを持つことが大切だと思います。

ひどいことを言われた側である犬の行動も、記憶にのこりました。紳士にひどいことを言われた犬は、最後には紳士を助けてあげていました。いくらひどいことを言われていても、困っていればしっかり助けてあげるのは、素敵です。犬のように強くて、人を思いやれるようになりたいと思いました。

引用元:[http://ninmari01.com/post-1484/]
本の詳細:[http://www.shinchosha.co.jp/book/109206/]

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