『君の膵臓をたべたい』part4 (約2000字)

君の膵臓をたべたい(双葉社)

作者:住野よる
ツイッター:[https://twitter.com/978410350831_1]
出版:双葉社

 本を選ぶ時はどういったものを選ぶのか。帯やあらすじなどを見て選ぶことが多いと思う。私がこの本に出会った理由はタイトルに衝撃を受けたからだ。「君の膵臓を食べたい」これだけ見てもさっぱりわからないだろう。どういうことなのだろうと気になった私はこの本を読むことにした。
最後まで読み終わった時頬を伝う涙とともに私はスッキリした気持ちになった。なぜならタイトルの意味が痛いほどりかいできてしまったからだった。病気の彼女は病気なんて嘘だと思わせるくらい明るく彼女の周りにはいつも人が集まった。
そんな彼女とクラスの根暗と思われた男子が出会い、恋におち、最終的には彼女は病気ではなく事故で亡くなってしまう。私はもし大切な人が突然なくなってしまったらと考えた。今私は実家で両親と暮している。大切な両親が突然いなくなったらと考えると怖くてどうしようもできない。
またきっと、今まで私が両親に対して冷たい態度や、反抗をとっても悔やむだろう。どうしてあのときもっと優しくできなかったのかとか、どうして困らせるようなことばかりしてしまったのか、親孝行はできているのだろうか、と後悔ばかりしてしまうと思う。
人はよく失ってからその人の大切さに気付くと言う。これを考えると人間は儚く愚かな生き物ではないかと思う。その時の気持ちはその時にしか伝えられない。だが、人間は「明日が来ない今日もある」ということを知らない。だから、ありがとうと思った時はその思った時に声に出して伝えなければならないと思った。
ありがとうだけではなく好き、愛してる、大切などの言葉も思った時に伝えなければならない。いつまでもその人が自分のそばにいて笑ってくれるとは限らない。これからは思った時に感謝の言葉などを伝えていきたいと思わせてくれる本だった。
この本で言うと彼は彼女にとっての最高の告白である「君の膵臓を食べたい」を言おうとした時に彼女が病気ではなく突然の事故により他界してしまう。いつどこで何が起こるかわからない。これから短い人生か長い人生かは誰にもわからないが日々を大切にしていきたいと思う。

 

引用元:[第. 61回青少年読書感想文岡山県コンクール]
本の詳細:[
君の膵臓をたべたい]

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