『バッテリー』part2 (約1100字)

バッテリー メディア化作品(映画)

作者:あさの あつこ
イラスト:佐藤 真紀子

「バッテリー」は、ピッチャーとキャッチャーを表す野球の言葉です。ぼくは、少年野球で、時々ピッチャーをやらせてもらうこともあるので、この本にきょう味を持ちました。
主人公の巧は、少年野球でピッチャーをやっていました。学校から帰ると、いつもキャッチボールやランニングなどのトレーニングを欠かしません。それは、「試合に勝ちたい。」「負けたくない。」と強い思いを持っているからでした。ぼくも毎日すぶりをしたり、おじいちゃんとキャッチボールをしたりして、上手くなるための努力をしているので同じだなと思いました。
巧は中学生になるころ、お父さんの仕事の転きんでちがう学校に転校しました。そこで、ごうというキャッチャーをしている子と出会いました。豪は、少年野球のころからピッチャーで有名な巧を知っていて、バッテリーを組みたいと思っていました。そして、巧と豪はバッテリーを組むことになりました。
巧は、自分に自信があって「自分が一番上手なピッチャーだ。」と考えている、強気なせいかくです。豪は、巧の強気なせいかくをうけ入れてくれる、巧とは正反対のせいかくです。ぼくは、ピッチャーには、こういう気持ちが必要だと思ったし、その気持ちをうけ入れてくれるキャッチャーもすごいと思いました。ぼくもピッチャーとしてマウンドに立つとき、巧のような強い気持ちを持ちたいと思いました。
ぼくがこの本で一番心にのこっている場面は、生まれつき体の弱い巧の弟が神社から帰ってこなくなるところです。巧は見つけた弟を助けようとしますが、動転していて池に落ちてしまいました。いつも落ち着いていて強い巧でも、弟のことになるとすごく弱いんだなと思いました。
そして、いっしょに探しに来ていた豪は、巧と弟を助けてこう言いました。「おまえきっとピンチに弱いぜ、それをおれたちがカバーしていく。」と言いました。このことをきっかけに、巧はまわりの人の思いやりに気づくことができました。それから巧はお父さんやお母さん、仲間の言葉に素直になれるようになり、巧の気持ちや行動に変化が表れるようになりました。
ぼくは、ピッチャーとしてマウンド上に立つとき、巧のようなだれにも負けないという気持ちをもって、自信をもってやりたいと思いました。けど、それだけでは野球はできないことも分かりました。キャッチャーやベースや外野を守る選手の全員がいて、野球ができることです。一人でがんばるのではなく、みんなでプレーしていることを忘れないようにしたいです。これからも毎日練習を続けることと、野球の仲間と話すことを大切にして、巧に負けないようなピッチャーになりたいと強く思いました。

引用元:[下呂市教育研究所]
本の詳細:[バッテリー]

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