『蜘蛛の糸』part3 (約1700字)

芥川龍之介 蜘蛛の糸

作者:芥川龍之介
出版:青空文庫

蜘蛛の糸は前にも読んだことがあったので、短いけど深い話だと知っていました。だからもう一度読んで、感想を書いてみることにしました。この本は、蜘蛛の糸というその題名からはどんな話か全然分からないけど、すごくいいお話でした。人間の本性を素直に描いてあって、すごく共感できるし考えさせられました。そんなこの本を読み終わってから、一番最初に思ったことは、人間はいざという時には、自己中心的になってしまうということです。

では、これらのことをくわしく言っていきます。僕は、かなり前まではよくうそをついていました。でも、その後改心して、つぐなおうと必死に努力しました。主人公も殺人などをしてすごく悪い人でした。でもつぐなおうとはしませんでした。そんな人が蜘蛛を救っただけで、おしゃか様はなぜ蜘蛛の糸を使って主人公を地ごくから助けようとしたのかなと思いました。それはおしゃか様が、主人公は本当は優しい人で、もう改心していると信じたかったんだと確信しています。なぜなら、僕がおしゃか様でもそう思うに違いないし、共感できました。でも、そのおしゃか様が最後にくれたチャンスが、主人公が一人だけ助かろうと自分勝手な行いをしたせいで、無ざんにくずれてしまってすごく残念でした。やっぱり、蜘蛛の糸が切れたのは、主人公の行いが、おしゃか様のお怒りにふれたからだと思いました。それなら、おしゃか様は主人公にどんな行いを望んでおられたのか、僕には分かりませんでした。もし、おしゃか様が主人公と逆の行いを望んでいたとしたら、全員地ごくから救われることになるからおかしいし、おしゃか様は何を考えているのか分からない時もあるんだと思いました。そして、この場面で僕はすごく思いなやんでしまいました。もし、僕が主人公だったらどうしていたんだろうということでした。僕だったら地ごくから出られたのかなと思いました。でも、そうなる自信は全くなくて、主人公と同じ行いをしていたかもしれないとまで思いました。僕は少しこわくなりました。人間の本性はみな自己中心的なのではないかと思ったからです。それに、ここまで思うのにも理由があります。僕もこの場面と同じような経験をしました。それは、小学校のころの話です。ある人がいじめにあっていました。いじめていたのは僕の友達でした。だから、自分を守るために一しょになっていじめをしてしまいました。ここでも、人間の本性が出てしまったんだなと思いました。このことは、今でも忘れられません。僕は、この話をもう一度しっかり読んだおかげで、人間の本性を再確認することができました。だから、自分の本性はこのままではいけないと思いました。そこで、変わろうと決心しました。変わるのはそんな簡単なことではないと知っていますが、今回ばかりは思い知らされたので、絶対変わろうと思います。だってこのままだったら、僕を見てくださっているおしゃか様が、主人公が地ごくにまた落ちた時のように、悲しい顔をしてらっしゃると思うから、自分は変われると強く願っています。

そして、最後の場面では、おしゃか様の思いが一つだけ正確に書いてありました。それは、主人公が元の地ごくに落ちて無ざんだなという思いが書かれていました。でも、最後にもう一度考えてみると、最後のチャンスは少し難しすぎなかったかなとやっぱり思いました。そして、僕はこのおしゃか様がくれたチャンスは、おしゃか様のテストだったんじゃないかと思うようになりました。おしゃか様のテストだったから、難しかったに違いないと最後に納得しました。

この本を読んで、人間の気づかないような素直な部分について、深く考える機会を得ることができました。それは、みんなが持っているものだと思います。つまり、みんな自己中心的な部分があるということです。でも、そのせいで犯罪者になるのはいけないと思います。だから、この本を読んで、どれだけいけないのか理解して変わることができました。だから、これからはこの本をほかの人にも読んでもらって、僕と同じように変わってもらえるようにがんばり、それを広めていこうと思います。

引用元:[http://www.library.muko.kyoto.jp/contest/h22/shityo02.html]
本の詳細:[http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html]

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