『ホームレス中学生』part3 (約900字)

ホームレス中学生

作者:田村裕
出版:幻冬舎


「幸せ」とは何だろうか。
自分の中で、美味しい物を食べた時や、好きな事が思う存分できた時などに「幸せ」を感じたことはある。ただ、日々の生活の中で私はあまり「幸せ」「不幸せ」ということは考えた事はない。つまり私にとっての日々の生活というのは当たり前の存在になっているのである。
「幸せ」という言葉の意味を国語辞典で調べると、「物事が望む方に向かっていて満足できる状態」と、書かれている。
この本を読み、私が思い描いた「幸せ」の質はかなり高い場所に位置していたことに気づいた。それは私が今まで当たり前だと思ったご飯を食べる事、学校へ行く事、布団の上で寝る事など、日々の生活自体が既に幸せという事に気づいたからである。日々の生活の当たり前が満足できる状態という事なのだろう。その生活の一部でも欠けてしまうことは考えたくもない。
私には一人で公園でホームレスになるような勇気はない。どうしてよいか全く分からない。この本の主人公はお金もないのに自分一人で生きている。その度胸とたくましさには一目置く。
しかし、ここ数年間の不況の影響で日々の生活ができない人も今は珍しくない。まともな家がない人や、まともな食事にありつけてない人も少なくない。日本国内はこの状態であるが世界ではもっと貧しい生活をしている人が数多く存在している。なおかつ地域的な戦争は今もなお続いている。
このような人々のことを考えれば、やはり、私たちの当たり前の生活はかなり幸せだと思う。それなのに私たちは幸せを実感できていないことは残念なことである。それは人間に欲が存在しているからだろう。またそれも皮肉なことである。
私は最終的に「日々の生活の中の当たり前が幸せ。」という結論に至った。毎日当たり前の様にあるご飯はまず残してはいけないし、水なども大切 に使わないといけない。そして、何より学校に行って真剣に勉強しなければならない。
日々の生活というのは一見楽しくもなくつまらないように見えるが、それがなくなった時その大切さが分かるのだろう。
私もこれからは日々の平穏な生活を大切にして、感謝の気持ちを持って幸せを実感して生活していきたい。

 

引用元:[も さ く ]
本の詳細:[書籍詳細: ホームレス中学生]

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