『ナミヤ雑貨店の奇蹟』part1 (約850字)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (KADOKAWA) メディア化作品(映画)

作者:東野圭吾
出版:KADOKAWA

実は、『私の一冊』に決めていた本がありました。ですが、紹介するのになんとなく気が乗らなかったので、書店を覗いてみました。勢揃いしている本の中で目に飛び込んできたのが、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のタイトルでした。別の本の上に無造作に1冊だけ置かれていました。「作家は東野圭吾。そういえば、このタイトルは以前によく目にしたな。」と思いながらページを開くと、ぐいぐいと文章にひきつけられ、続きを無性に読みたくなりました。そう、まさに『私の一冊』といえる運命を感じた本に出会いましたので、紹介したいと思います。
東野圭吾という作家は多くの本を執筆しており、中でも「容疑者 X の献身」は映画化されたので、ご存知の方もたくさんいらっしゃることと思います。私はこの作家の大ファンです。この作家の本を読むと、どのような立場や状況にある人にもその行動には意味があるのだから、それを理解すると出来事の本筋が見えてくると気づかされます。その読後には、しみ込む暖かさを感じます。
前置きは長くなりましたが、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、ぜひ、深読みして欲しい本なのです。
あらすじは、悪事を働いた3 人が逃げ込んだ先がナミヤ雑貨店で、ひょんなことから手紙で悩み相談をすることになり、相談者はその回答を受けて悩みを解決していくというものです。が、深読みすると、人への優しい思いと明日への活力が湧き出してきます。本の中で、相談者が回答を解釈するのですが、それは回答者が意図した通りとは限りません。勝手な思い込みのこともあります。でも「それでいいのかも。」と思えてきて、「大切なのは自分で決めることなのかもしれない。」、「自分の人生、迷ったら自分の心に問いかけてみよう。迷うのは持っている地図を見ようとしていないのか、地図は白紙なのか?地図は自分を信じて歩いていくと見えてくるのでは。」と、いろいろ考えさせられます。私の相談にはナミヤ雑貨店主はどのような回答をくださるでしょう。相談してみたいとも思いました。
とにかく最後までお楽しみが続きますのでぜひ読んでみてください。

引用元:[東野 圭吾 著 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』]
本の詳細:[ナミヤ雑貨店の奇蹟]

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